27 April 2009

4月27日~5月1日の覚書

27日(月)晴れ 気温が下がって寒い。山へ行った後は調子がいい。昨晩TVで西原理恵子が「八百屋のおばちゃんのように、どんなことがあっても毎日お店を開き笑顔を絶やさないような仕事をしたい」と言っていたのを思い出し、自分を振り返りつつ仕事。嫌なたのまれごとも笑顔か。夜、スペインの山友(中国コスクラック峰、ペルーチョピカルキ峰に登山)からメール。以前日本に来たとき、高尾山の滝行に連れて行った。近く来日予定で滝行に興味がある女友達がいるので紹介したいから情報を知りたいと。日本語のURLから概要をかいつまんで送付。前回の滝行は12月で、寒さに震えながら滝に打たれた。修験の登山に興味を持っていた私は初めての滝行に感激だったのだが‥。彼らは真剣に行われる滝行の奇妙さに笑いを爆発させてしまった。こういうときの笑いほど厄介なものはなく、つられて笑いがこみ上げそうになり冷や汗をかいた。今振り返っても恐ろしい経験であった。今度紹介するのは女の子なので大丈夫だろうが、心配。女子情報として、薬王院の精進料理もオススメ、と書いて送ったら「僕もこれに行きたかった」と返事が。

28日(火)晴れ GW休暇前の段取りをしつつ日常業務。

29日(水)晴れ 祝日 GW後半の準備をしようと考えつつもあまりの眠さにダウン。一日中寝てしまう。

30日(木)晴れ  GW休暇前の段取りをしつつ日常業務。

1日(金)晴れ GWのため、紀伊国屋へ立ち寄って2万5千分の1の地図を入手。帰りに宮崎のアンテナショップに立ち寄ると、地元の良い食材がスーパー並の安値で売られていた。今まで素通りしていたが、今後は利用価値ありかもしれない。

立山スキー&韓国クライマー再会

24日(金) 晴れ 6:15に富山駅着。連日の睡眠不足もあり、夜行バスではほとんど目覚めずに爆睡。4800円はお徳だろう。天気予報では、週末に向けて崩れる予報なので、今日は貴重な晴れ。富山地鉄に乗り、立山へ。

立山黒部アルペンルートで室堂。9時着。ゆっくりと支度をしてから一乗越へ向けてハイクアップ。風が強く、コルの直下は氷化していて驚き。頂上直下も氷化している箇所が見えるので、スキーをデポし雄山アタック。11時GW直前の静かな頂上。剣岳を望む。八峰はIV峰~V峰にかけて岩が露出し黒くなっている箇所が。数年前にI峰三稜から早月へ抜けたときはV峰の登りは急雪壁だった‥雪の量を比べたら大きな違い。やはり今年は雪が少ないのだと思う。早々に下り、一乗越から快適に雷鳥沢へ滑り込む。美しく雄大な斜面。氷化したところも、思うように避けてターンができ安全に遊べて満足。自分でコントロールできる範囲が増えていくのはうれしい。
今回は1月に韓国で一緒にアイスクライミングをした友達が剣岳に登りに来る、ということで、再会が目的。1日有給休暇をとってきた。とはいっても、送られてきたスケジュール表は一部文字化けしており、正確な情報がない。とりあえず24日雷鳥荘泊となっていたので、今回はじめて雷鳥荘に投宿。すばらしい温泉に茹るほど浸かり極楽気分を味わう。贅沢。 山荘には『点の記』のポスターとサインが。撮影隊は雷鳥荘に宿泊していたようだ。大好きな中村トオルの写真もあり。見に行かねば、と思う。
夜夕食時に会えるか、と思いきや、彼らの姿はなくがっかり。彼らは帰国日がフィックスされており、明日富山下山予定なので、多分町では会えるだろう。その代わり食堂では、尊敬するクライマー&ガイドのKさんに再会。実はスキーをしながら『なんだかKさんに会うような気がする‥』と思っていたので、びっくり。

25日(土) 降雪 ゆっくりと準備して室堂へ。降雪の中を進む。美女平まで滑りたかったが、風と雪ではモチベーションダウン。室堂についたら携帯の電波がつながり、いくつか不在着信が。韓国のJさんから。Jさん、Tさんたちは、朝一番のバスで下山したとのこと。富山の町に到着したらもう一度電話をすると約束。富山地鉄の改札で感激の再会。他メンバーも含め、今回は7人で登りに来たようだ。韓国でお世話になったJさんとTさん、雪岳山にドクターとして入ることもあるというHさん、高所登山が好きというKさんYさん、14クライマーのKさん、2人の子持ちながらパワーあふれる同年代のKさん。21日から入山したが、連日の悪天で剣沢ではテントが強風でつぶされ、なんと剣山荘の窓をこじあけて避難したという。帰りに、県警に立ち寄り謝罪し、補償金を支払ったとのことであった。剣には登頂できず、その代わりに雄山へ登頂したとのこと。

彼らは、駅から徒歩5分ほどのホテルに宿泊しており、隣には『まんぞく』という中規模の登山道具店が。登山道具店でお土産を物色。韓国ではもっと安く買えるのでは、と思ったが、ジフィーズ米を大量に買い込んでいたのは意外であった。韓国には、ジフィーズに似たようなものはあるが美味しくないそうだ。ウォンが暴落しているので、モノが高いと嘆いている。夕食は海のものをと考えていたが(実は心に決めた店もあったが‥)、鍋モノが食べたいという。しゃぶしゃぶがいいというのでネットで検索し探すが、タクシーで20分かかるとのことであきらめ。結局、鍋がついていてボリュームがあり、たくさん飲めるところ‥ということで駅前の居酒屋で妥協。2100円で、刺盛、揚げ物、鍋物、サラダ、ソーセージ、焼き鳥がついているコースとするが、下山後の打ち上げなので飲むわ飲むわ、この値段にしておいて正解だった。2次会はカラオケへ。韓国語の歌も沢山あり大盛上り。若いメンバーも、日本語の歌を知っているのには驚く。近年、こんなパワフルな飲み会に参加した記憶がないような‥。恐るべし韓流パワー。皆ちどり足でホテルへ。次回韓国での再会を約し、お別れ。彼らにとって悪天での登山は大変だっただろう。私は彼らに会うためだけに立山へ来たが、とても楽しい時間を過ごし正解だった。

26日(日) 曇りときどき雨 帰路は高山からの高速バスを予約しているので、高山本線で高山へ向かう。風景を見つつ、本を読みつつ、電車にゆられる。学生時代に一度高山駅でビバークをして、冬合宿の下見で晩秋の中崎尾根をトレースした記憶が蘇る。当時の高山駅のイメージは今と違い暗かったが、綺麗に改装されたのだろうか。新宿行のバスまで3時間弱あるので、町を散策。古い町並みが美しく、外国人が多く観光に来ているのに驚く。本当は高山で染物と織物をしている友達の工房を訪ねたかったが、今回は彼女の出勤が重なり不在で会えず残念。途中飛騨牛を扱う生肉店が経営しているレストランのランチを発見。夜のコースは5千円程度からだが、昼は1500円で飛騨牛のほう葉焼きを食す。さすが飛騨牛。とろけるうまさであった。コストパフォーマンスは高く大満足。帰りのバスでも爆睡。途中渋滞があったが、予定時刻15分過ぎには新宿駅に到着。

22 April 2009

4月20日~23日の覚書

20日(月)晴れ 大日本印刷(株)がジュンク堂、丸善を買収し、日本で最大規模の書店を有することになったという。上司によれば、出版業界で問題視されているという煩雑な流通経路がどう変わっていくのか、今後に注目しているらしい。職場では退職者関係の手続きのため、ハローワークに雇用保険の喪失届けを提出しに立ち寄り。時節柄、混み合っているかと思ったが、想像したほどではなかった。会社から実家までの経路を知りたかったので、実家へ立ち寄り。妹カップルも後から参加して、美味しい夕食。こうして、会社帰りに実家に寄るのも、いいものである。

21日(火)曇りのち雨 お茶の稽古。貴人立、唐物茶入。先生より5月からの稽古日もしくは時間を変更したいが、と相談される。聞けば、従兄弟のお姑さんの介護を週2回手伝うことになった、と。お世話になったので恩返しのため、なのだそうだ。そういう重い選択ができる先生はすばらしいと思う。介護制度に関しては様々な問題が指摘されているが、改善され、ひとりでも安心して年をとれる社会になってほしい。個人的には『ひとりでも』が重要であり、尊厳に関わる問題だと思っている。私たちが支払っている保険料は低くは無いと思うのだが、実際はどうなのだろうか。お金の問題なのか、システムの問題なのか。改善策はあるのだろうか。

22日(水)晴れ PayRollの処理など日常業務。

23日(木)曇りどきどき雨   夜は、勝間さんセミナー2回目。課題の進捗状況を問われ、手を挙げた人は2割程度。案外少ない数。勝間さんが以前言っていたとおり、実行に移す人の割合は、やはり2割なんだな、と実感。今日も、難しい課題が次々と。前回と引き続き、内在する問題の抽出作業。セミナーとは関係ないが、間近で見ると前回そして今回と、勝間さんの外見がどんどん美しくなっていると思う。活躍の場を広げている人の放つ輝き、なのだろうか。あれだけ忙しく活動しアウトプットを行っているにもかかわらず、余裕だあるんだなあ、と思う。同性として魅力を感じる。

セミナーの後、速攻で家へ。登山道具をピックアップして、22:20発の夜行バスで富山へ。

19 April 2009

4月13日~19日の覚書

13日(月)晴れ 本国から営業担当者が来日。開口一番「景気が悪いのでお土産なくてごめんね」と。本国では、同じ部署でのリストラはまだないが、時短を行い週2回2時間早退しその分給与が差し引かれるようだ。ただし、国の政策により1年半の間は、減給分の8割が保障されているとのこと。日本はどう?と聞くので、見てのとおり、と答えると、悪そうだよね、と。世界中どこも景気が悪いでしょう?と質問したところ、唯一中国だけは売り上げが良いとの返答。理由は、経済の落ち込みに対応し、中国政府が積極的に公的資金を投入し梃入れをしているからだという(具体的にはどういう梃入れかは不明)。これだけの景気低迷ともなると、政府の対応が大きく左右するということであろう。給付金などと無策なことを言っている場合ではやはりないような気がする。方向を見据えたうえで、必要に応じた大規模な公的資金の投入を的確に行う、それが政府の役割なのではと改めて思わされる。

14日(火)曇りのち雨 朝のNHKで新人研修の新しい形として「叱られる研修」を紹介していた。一時流行した「地獄の10日間」のような体育会系の研修かと思いきや、職場の上司と部下を疑似体験する形で「叱られる」研修らしい。上司(講師)が、ひとりひとり部下(受講生)を呼び、こまかいところを指摘しまくるというもので、なかなか興味深い。指摘する内容を聞いていると、基礎でありながら長年のベテランでもドキッとするようなものもあり。講師は、よくもとっさに思いつくなと思うくらい、矢継ぎ早の叱り連発でさすがプロの技が感じられる(こういうプロ化もあったんだと目からウロコ)。どれも、道理は通っているので、新人も納得できるかも。叱られ上手になることは新人必須の習得技術としていいのかもしれない。

15日(水)晴れ 暖かな一日。日中の日差しは初夏を思わせるほど力強い。帰りはエナジーのクライミングジムへ。簡単なボルダーで体を温めてから、ストレッチ。本棚をみると、探していた過去のロックアンドスノー23号があったので、感激しつつストレッチしながら読む。思ったよりも簡単な記事だったが、参考になった。オートビレイヤーで10台後半をいくつか。もともとのレベルが低いので、力がついてきているのがすぐわかって面白い。ただし、以前よりも体が硬くなっているようで、腰のひねりを入れると、腰痛のような痛みが残るので、気をつけないといけない。

16日(木)晴れ 今日も暖かい一日。お昼休みにNHKのニュースで、中国が1-3月期GDP前年比6%増と発表したといっていたが、これは92年以降最低の伸び率だったらしい。しかし軒並みマイナス成長の他国と比べたら、成長を維持したというだけでもすごい。来日中の本国の営業マンが言っていたとおりのようだ。中国は公的資金50兆円を投入した結果不動産の着工件数が伸び、内需に関連する企業の株も高騰しているとか。日本も15兆円の景気刺激策が発表となったらしいが、中国の規模と比べるとどうなのだろうか、対応も遅い気がするが。専門家の意見が聞いてみたい。大規模な景気刺激策を打ち出して、どの国よりも結果を出した中国は、すごい。それにしても、女の人同士お弁当を食べながら「50兆円って、具体的にどんな規模か想像できないよね」と言い合う。

17日(金)晴れのち雨 気晴らしに本屋へ。本を三冊買い込んで、カフェでインドチャイを読みながら読書。購入した本を読もうと思ったが、カフェに備えてあった文庫3冊(単行本では既に発売済みのものもあるが文庫としては4月新刊)を読みふける。石井妙子「おそめ」、見城徹「編集者という病」、石田衣良「今日も空は青いか」を読了。400円(確か)のチャイで2時間ねばりタダで新刊の文庫を3冊読めたら元を取っていると思う。おまけにネットも、I-Podも使い放題。見城徹はかっこよくて好きなので自分で選んだ可能性はあるが、「おそめ」はぜったい選ばなかっただろう。石田衣良は読まず嫌いというか、書店で手に取ったこともなかったが、エッセイの視点はなかなか面白かく共感できたのでこれからエッセイは読んでみてもいいなと思った。

18日(土)晴れ 家の片付けをしながら、ゴールデンウィークの下調べ。久しぶりに山スキーを持って山を登りたい。重荷を背負っての縦走も好きだが、スキーはやはりライトに滑り重視が断然楽しい(というか、荷物を背負って楽しく滑る技術なし)。一昨年、昨年と後生掛温泉ベースの八幡平や焼山を滑っていたので、今年はまだ行ったことのない他のエリアに狙いを定める。パソコンの前で検索。あれもしたい、これもしたい、でも、予算との兼ね合いも考えねばならない。情報収集だけで、あっという間に夜中になってしまう。プランを立てること自体楽しいので、やめられなくなってきりが無い。

19日(日)晴れ 引越しを無事終えた実家へ。かなりの荷物を処分したようで、既にすっきりと8割方片付いていてびっくり。かなり妹たちががんばってくれたようだった。まだ、空けていないダンボールを一つずつ片付ける。地道な作業。使っていた家具が入ると、生活感が出て住処らしくなってきた。できるだけ快適に楽しく生活ができるように、と考えつつ作業する。それにしても、東京タワーを目前に眺めのよい場所。家からも近くなったので、これからはなるべく立ち寄るようにしよう。

16 April 2009

ストップ温暖化コンペ

12日(日)晴れ 今日こそは、とアイスエクストリームで行われているドライツーリングのコンペ「ストップ温暖化コンペ」へ。みなさんの登りを見られるだけでも収穫と思い、参加することに。

いつも利用する草津1号に乗るべく、6時半に家を出発。今回は、現地と連絡がとれていないので、ピックアップは期待できない。自力で長野原草津口からの移動手段を検討しなければならないのだが、突然思い立ったので、着いてからでたとこ勝負である。

草津1号は基本的に旅行列車なので、旅気分を味わえて良い。大宮駅で電車待ちの間にカフェでモーニングセットを買い込み乗車。パン、コーヒーに読書。もう、最高。車窓からは途中美しい山桜なども眺められ旅情をさそう。

長野原草津口に到着。ご好意に甘えていつもピックアップしていただくのはなんだか気がひけるので、今回は自立するのにちょうどいいチャンスだ。まずは、徒歩、バス、タクシーのいずれにするか検討(おいおい!)。バスの時刻表を眺めるが、利用できそうなバスがあると気づいたときにはちょうど横を通り過ぎていった後であった。がっかり。次はタクシー。とりあえず、真ん中辺りの道の駅までいくらかかるか確認すると3500円くらいとのこと。3000円でいけるところまでお願いできますか、というと、それじゃ、3000円で道の駅まで行ってあげるよ、というわけで、半分の距離はタクシーで行くことに決定。

タクシーに乗ってみると、思っていた以上に距離があることが判明。道の駅の随分手前で既に3000円を越してしまったが、親切な運転手さんのご好意で道の駅までは行くことができた。運転手さんからは「アイスエクストリームまではあと5キロくらいかな」といわれる。そこからは、記憶を頼りに登り気味の山間の車道をずんずん進む。民家の犬に吼えられたりしながらひたすら歩き、1時間ほどで谷間にアイスエクストリームが見えてきてホッとした。車では施設が谷間に見えてからすぐに到着する印象があったのだが、徒歩ではぐるっと道を回り込まねばならず、案外遠い。しかし、これで、何があっても自分で行くことができることがわかって、自立の第一歩を踏んだのであった。

正面のハングがある壁では既に数人が取り付いている。近づくと常連トップクライマーのAさんの姿が。「やっぱり~、くるんじゃないかなとおもってたわよお」といつも変わらないハイテンションで迎えてくださる。今日はパートナーの旦那様は用事があり一人で来られたとのこと。あいかわらずかっこ良い。大好きなJちゃん、Oさんご夫婦、今回のルートセッターであるYさん、Rさん、Mちゃんファミリー、知的なKさん、大人なIさんとYさんの姿を見つけてなんだか見知った顔ばかりで気持ちが和む。アイス&ドライの世界は案外狭いのかも。大勢に囲まれオーナーの山本さん、スタッフの湯元さんの楽しそうな姿も。そして、なんとサブローママさんの素敵な旦那様と始めてご挨拶。

一番やさしいルートを教えてもらう。まずは、「ミシン」という微妙なバランスを要するIさん設定のルート。出だしからホールドの少ないトラバースをアックスとアイゼンとは‥どうやったら登れるのか、といった感じである。あこがれのAさんのビレーとズルともいえるほどの詳細なアドバイスを受けながら、2トライ目になんとか終了点まで到達。私があまりにもギリギリな感じであったためか、Aさんはなんと涙を流して喜んでくれた。なんて、熱い人なんだろう。こちらまで涙が出そうになってしまった‥。

一番簡単なルートで苦労している私を見かねて、セッターの山岸さんが特別にルートを設定してくださる。「今どのくらい登りますか」ということで「なんとか10Bくらいなんです(人前でこんなレベルを申告せねばならないとは‥!)」というと、絶妙なルートをすぐさま作り出してくださった。Jちゃんによるビレーと実に的確かつテクニカルなアドバイスを受けながら、何度もテンションをかけて上へ。前傾しているのですぐにパンプしてしまうが、ダイナミックなムーブが楽しい。Jちゃんに教わりながら、はじめてアックスをホールドの下からテコのようにして利用する技を使う。こんなにがっちり効くとは驚き!後で聞いたところ、ドライらしいムーブを味わってもらえるように、と山岸さんが気を利かせてくださったのだった。トップクライマーなのに、初心者の状況を想像して喜ばせてくれるなんて、なかなかできないことだと思う。ほんとになんてやさしいのだろう。

山本さん、湯本さんたちが作ってくださったご馳走をいただく。ウワサのおしるこは、もう絶品!うどんと野菜炒めで満腹だ。やっぱり、あったかい料理は心が満たされる。

次に易しいと言われているIさん設定の「グラグラ」へ。クールなKさんがビレーをオファーしてくださる。彼女のMさんは近く予定されているトレイルランのレースのため、前日に30キロ、今日も一人で15キロ近くの野山を走っているのだそうだ。氷のシーズンが終わり、休む間もなくハードなトレイルランとは、なんとすごい精神力なのだろうか‥それも一人で。キュートな容姿からは想像できない強さだ。「グラグラ」はまた、絶妙なバランスをつなぐルート。知的で計算されたKさんのムダのないアドバイスのとおりに登っていたら、なんとオンサイトできてしまい、すごくうれしかった。

レストしつつMちゃんのピカチューワールドでしばしお遊び。次から次へと遊びのルールを思いついては、その枠組みを指示してくれるのだが、展開の速さについていけず。指示されるがまま、ただ、後からついていくだけだったりして‥。見かねたJちゃんから「Mちゃんに飲まれてるね」と絶妙なコメントを受ける。

Rちゃんのアドバイスにより、ドライらしいピノキオがぶら下がっているルート「一本釣り」に触らせてもらう。Rちゃんは、前夜すさまじく飲んだそうで、まだお酒が抜けていないらしい。Rちゃんの豪快っぷりは、八ヶ岳で垣間見ているので、昨晩の盛り上がりを想像するに、きっと楽しいお酒だったに違いない。バランスと腕力と伸びが求められる1つめの核心で、何度もトライするが届かず。あとは、「ピノキオを触ってみたほうがいい」というアドバイスにより、なんでもありで上まで登らせてもらう。グラグラと動くピノキオにアックスを刺そうとしてみるが、刺さらず、いかに難しいかがわかる。みんな簡単そうにやっているのに‥。お酒もそうだが、ピノキオまで私を引っ張り上げ触らせてくれたRちゃんのアドバイスも、やっぱり豪快。感謝である。

最後に、再度山岸さんが特別に作ってくださったルートを途中までで、パンプしまくって終了。 参加賞として突然の参加であった私にもまいたけ一箱をいただく。おまけに青色の特製タオルも!山本さんの心配りに感謝。

RちゃんMちゃん、Aさんととなりの露天風呂へ。気持ちの良いお湯で、最高。しかし、Rちゃんもそうだが、Aさんの体の出来具合は半端ではなかった。トレーニングをきっちりとしている人の体つきは、本当にかっこいい。日々の鍛錬の積み重ねを改めて思わされる。俄然モチベーションが上がる。

帰りはお言葉に甘えて、山岸さんファミリーの車で東京へ。大型のバンが機能的にクライミング仕様に工夫されていて、うらやましい。ファミリーで心底楽しんでいる様子が伝わってくる。それも、半端ではないレベルで登っているのだから、すごいとしかいいようがない。Mちゃんが赤ちゃんの頃から海外の岩場をファミリーで巡ってきたお話、海外岩場情報、不動の氷やクラックのお話などなど‥とっても貴重なお話を直に伺えて、夢のようだ。それでも、全ての話が最終的に家族への愛情に帰結するところが、やっぱりすごい。あんなに、家族で楽しみながら高レベルを維持している人たちはいるのだろうか‥。

14 April 2009

4月5日~11日の覚書

5日(日)晴れ 「ストップ温暖化コンペ」が行われている六合のアイスエクストリームへ行こうと考えていたのだが、ここ数日のあれやこれやで気力切れ。プチうつのひきこもりとなる。

6日(月)晴れ 朝から大きめのボリュームでサルサを流し気分を上げる。以前、仲の良い友達がサルサにはまっていたときは「なんで?」と思っていたが、今なら良さがわかる。2子の母となり子どもたちも小学生となった彼女だが、さそったら一緒にサルサを聞きに行ってくれるだろうか。会社の技術サービススタッフで、一時はプロ転向を考えたこともあるというサーファーの同僚と立ち話。彼曰く、景気が悪い状況の中で、訪問先の会社はどこもみな大変だ。客先の話を聞いていると嫌がらせとしか思えないような人事異動もあり、ある客先担当者は辞表をだした。状況が悪くなると、どの会社でも内部にあった膿が噴出する。こういうときこそ、まわりに惑わされず仕事に忠実に生きるしかない。そうしなければ、心が折れる。折れそうになったら、自然の中で体を動かすのが一番。「でも、心が折れていると山に行く気力もなくなるんだよね」といったら、「あるある、そういうときは仲間を誘って海を見ながらビール飲んでるうちに気が晴れるもんだよ。海でよければいつでも声かけてよ!」と。こういう仲間は大事にしないといけない。

7日(火)曇りときどき雨 お茶の稽古。台天目と茶筅飾り。お茶の世界というのは未だによくわからないのだが、私が教えを請う先生は助教授の資格を持ち、さらに業躰(ぎょうてい)というお家元の内弟子にあたる先生に師事されている。お手前の基本は変わらないものの細部はそのときのお家元の意見などで刻々と変化するものらしい。茶杓の扱い方なども「数年前はこうだったのだけど、今はね」というものがけっこうあるので、それらをアップデートする、という意味もあるのだろうか。今日も、台天目の復習を兼ねた稽古。業躰稽古の後で入った変更箇所がいくつか。裏千家のホームページを検索してたまたま見つけた教室なのだが、偶然にも先生は某有名女子大ワンダーフォーゲル部出身の方であった。共通の知人もあり、その縁の深さに、途中でやめるわけにはいかない覚悟をして現在に続いているのである。

8日(水)晴れ 八ヶ岳のアイスクライミングで出会ったAさんからジムのお誘い。Aさんのクライミングに対する情熱はすばらしく、週3回はジムに行っているらしい。私の希望で水曜日としてもらったが、実はAさんは火曜日にもジムに行っていたことが後で判明。今回は二人とも久しぶりのPUMP1へ。私は、久しぶりにリードルートが登れるというだけで、うきうきである。ウォーミングアップを5.8から始めて徐々にグレードを上げていく。リードはやっぱり楽しい。なんといってもビレイをしてもらえるのは本当に有難い。Aさんは歳も近く生活環境もなんだか近い。おそらく、けっこう自分の裁量で時間を使える環境の人であるとお見受けするので、良いジム友になれそうだ。クライミングに対する情熱は彼女には敵わないが、しばらくは、後ろをついていくことにしようと思う。

9日(木)晴れ 大好きな編集者のF姉さんからお誘い。尊敬する山の大先輩でカメラウーマンのSさんが早期で職場を引退されたお祝いの会をしましょう、とのこと。大喜びで参加させていただく。F姉さんは年上の先輩には失礼かもしれないのだが「愛すべき」と形容詞を付けたくなるほど魅力的で、キュートな容貌とは裏腹に歯に衣着せぬ辛口でも愛情溢れる物言いがなんとも素敵。Sさんは、美人であるだけでなくすごい山の実力をお持ちで実力派岳人の筆頭に上げられる数少ない女性の大先輩である。当日も、数日前に行かれた秋田でのスキーツアーの美しいスライドを持ってきてくださった。最近心に残った山行は、火打山の隣にある焼山でのスキー滑降とのこと。噴火の影響で長く登山が禁止されていたのだそうで、あまりトレースはされていないようだ。念入りな情報収集と調査の上で積み上げられる登山を拝見していると、日本の中にあってもオリジナルなラインの可能性があることを考えさせられる。年齢を考え、先を見て逆算したうえで決心した今回の退職であると伺ったが、女性の大先輩が新たなロールモデルを開拓してくださるのは、後進の女性にとってどんなに心強いことか。社会学者の上野千鶴子が著書の中で「年齢を重ねる」ことを真っ向から語った事例は少ないと書いていたが、山においてもそうなのではないだろうか。

10日(金)晴れ 今回はAさんのホームジムであるTウォール錦糸町へ。遠い昔来たことがあるが、随分とおしゃれに変身していてびっくり。「随分昔に来たことがあるのですが」と会員カードを出すと、「おおお!」と、受付の若いスタッフが覗き込んでくる。「こんなカードは見たことがない」のだそうで、「自分がクライミングをはじめるずっと前のもの」なのだそうだ。とほほ。早速最近のカードに作り変えられてしまった。更衣室も、トイレも、ボルダーエリアもリードエリアも、きれい。見てまわるだけでも面白い。Aさんはいつも一緒に登っているというお仲間2人と既に登り込んでいた。早速、一緒に登らせてもらう。10の前半から。情けないが10cのルートで既にムーブの組み立てが難しく、Aさんのお仲間の方々からも有益なアドバイスをいただきながら、なんとか上まで。Aさんのお仲間はみなさん経験豊かな方々で、アドバイスも上手。次回はRPだね、と言われちゃ、また行かないわけにはいきません。

11日(土)晴れ 翌週に迫った実家の引越しの手伝いへ。引越しは業者にパッキングまで含んでお願いしているので、今日の目的はとにかく「捨てる」こと。自分も引越しで苦労したが、当事者というのは、なかなか捨てる決断ができないものである。第三者である私が率先して捨て役に徹する。妹は今回の引越しで親の手となり足となり大活躍なのだが、やさしさと細やかさが仇になり、捨て役にはいまひとつ。モノをモノとしてドライに扱える私は、自分でいうのもなんだが捨て役には適任である。私がある程度判断したうえで確認しながら作業すると、なかなかのスピードでモノが少なくなっていった。こういうときは、それぞれの得意な部分で分業をするのが効率的でよい。

13 April 2009

35周年昼食会

4日(土)晴れ 銀座のイタリアンレストランで創立35周年を祝う昼食会があった。本社から会長が来日、景気低迷で中止の声もあがった中での実施。このような景況の中でも団結して、という意味合いもあったであろう。私は上層部の指示に従いつつ用意をする側であるので、気持ちの良い会となるよう準備に専念するのみである。結果としては、OBも含め、レストランのサイズに見合ったこじんまりとした会となり、料理も旬の素材を生かして美味しく味わえるものが揃い満足度は高かったと思う。会社というところは、異なる価値観やバックグラウンドの人々が集まる場所であり、最大公約数をとるのは難しいことである。

12 April 2009

3月30日~4月3日の覚書

30日(月)晴れ 相変わらずの大移動を横目で見ながら仕事に専念。

31日(火)晴れ 相変わらずの大移動が継続中。

1日(水)雨 営業部の花見に参加。お堀に近い麹町の居酒屋で。目的は?花見、ということで楽しみにしていた桜だが、雨のため断念。酒席では、トレーニング談義に花が咲く。アメフト出身で未だに100キロのベンチプレスを上げるという先輩に、今もクライミングジム通いをしているのかと質問される。しばらく行っていなかったが週一回のペースで通い始めた、というと、それじゃトレーニングにはならないな、とあっさり。ベンチプレス100キロは週3回ジム通いの成果だとか。帰りには土砂降りになったが、なんと、スーツ姿の若いお兄さんがずぶぬれになりながら横を通り過ぎていくのを見たときはびっくり。いくらなんでも、コンビニで傘を買うことができたのでは、と思うのだが。来年は雨でも酒を飲みながら桜を愛でることができる場所にしようと意見が一致。

2日(木)晴れ 大移動は一時的収束に。会長来日前にとりあえず形になってよかったというべきか。女性の間のストレスは最高潮だが、表面に出さないのは見事。傍からみれば、何が?という感じであろう。みんな男前(?)なので四の五の言わず仕事をするが、逆にそれだけクールに判断しているということでもあり、意見を聞くとばっさり切って落とすという感じである。これぞ大人の女のあり方といえるかも。学ぶこと多し。

3日(金)晴れ 昼食会の最終調整。さすが、名の通ったレストランであるので対応が丁寧で気配りも行き届いている。出過ぎない、というのもポイントが高い。客の要望を見極めて、絶妙な対応ができるスタッフを置いているレストランはなかなか。翌日への期待も高まる。

8 April 2009

ヨガ中間報告

29日(日)晴れ 6時起床。本日提出の40ページの論文をCDに焼いたもの2枚、発表用のパワーポイントが入ったUSB、宿題、テキストを持って新宿へ。始発の急行でも座っていけるが、ロマンスカーに乗車。コーヒーなど飲みつつ、300円でゆったりと旅気分になれるのでお気に入りなのだ。

早めに教室に到着し、机を見回すと、1グループ分机が減っている。中間発表の時点で何人か辞める人がいると聞いていたが、こういうことか。新しい班編成となり、一人持ち時間8分と2分質疑で発表を行う。進行役、タイムキーパーと持ち回りで練習。来年の卒業時に日本ヨーガ学会での発表(口頭もしくはポスター)が予定されており、今回はいわばその練習なのである。新しい班の一人は、某大学で心理学の助教授と臨床を行っている方で、学会発表においてはプロ。さすが、てきぱきとまわりを指導しつつ、データを効果的に見せる技にみな圧倒される。他のメンバーはヨガインストラクターや私のような普通の勤め人、主婦。パソコンを打ったことがない、という人まであり(なんと論文を手書きにしてから、一文字ずつ打ち込んで仕上げたという偉大な人も‥)、大学の先生にとってはとんでもない相手であろう。助教授の発表ぶりにみなうっとり、すごいすごいと褒めていたら「プロとして普通にやっているだけなのに、こんなに褒められるなんて初めて」と素直に喜ばれてしまった。

しかし、こうして私が発表の場にいられるのも、前の班の方々のお陰なのである。情報を交換しあい、励ましあいながら、峠を乗り越えたという感じだ。本当に、仲間のありがたさを感じた経験でもあり、前の班の仲間の方には、心からお礼を述べた。

自分の発表の結果はというと、パワーポイントに文字を多く入れすぎたことと、症例の発表に時間がかかり簡潔にまとまっていなかったことで、発表の時間が押せ押せになってしまった。講義の後、論文に不備があって「お直し」の必要がある人たちの名前が呼び出された。私の名前はなさそうだな、と帰り支度を始めたところで呼び出しが‥。ショックを隠せなかったが、受講生の4割くらいは「お直し」が入っていたので最低というわけではなさそう。要約部分にも本文同様、調査方法の解説を書かなければならなかったとのことで、持ち帰り再提出となった。