16 April 2009

ストップ温暖化コンペ

12日(日)晴れ 今日こそは、とアイスエクストリームで行われているドライツーリングのコンペ「ストップ温暖化コンペ」へ。みなさんの登りを見られるだけでも収穫と思い、参加することに。

いつも利用する草津1号に乗るべく、6時半に家を出発。今回は、現地と連絡がとれていないので、ピックアップは期待できない。自力で長野原草津口からの移動手段を検討しなければならないのだが、突然思い立ったので、着いてからでたとこ勝負である。

草津1号は基本的に旅行列車なので、旅気分を味わえて良い。大宮駅で電車待ちの間にカフェでモーニングセットを買い込み乗車。パン、コーヒーに読書。もう、最高。車窓からは途中美しい山桜なども眺められ旅情をさそう。

長野原草津口に到着。ご好意に甘えていつもピックアップしていただくのはなんだか気がひけるので、今回は自立するのにちょうどいいチャンスだ。まずは、徒歩、バス、タクシーのいずれにするか検討(おいおい!)。バスの時刻表を眺めるが、利用できそうなバスがあると気づいたときにはちょうど横を通り過ぎていった後であった。がっかり。次はタクシー。とりあえず、真ん中辺りの道の駅までいくらかかるか確認すると3500円くらいとのこと。3000円でいけるところまでお願いできますか、というと、それじゃ、3000円で道の駅まで行ってあげるよ、というわけで、半分の距離はタクシーで行くことに決定。

タクシーに乗ってみると、思っていた以上に距離があることが判明。道の駅の随分手前で既に3000円を越してしまったが、親切な運転手さんのご好意で道の駅までは行くことができた。運転手さんからは「アイスエクストリームまではあと5キロくらいかな」といわれる。そこからは、記憶を頼りに登り気味の山間の車道をずんずん進む。民家の犬に吼えられたりしながらひたすら歩き、1時間ほどで谷間にアイスエクストリームが見えてきてホッとした。車では施設が谷間に見えてからすぐに到着する印象があったのだが、徒歩ではぐるっと道を回り込まねばならず、案外遠い。しかし、これで、何があっても自分で行くことができることがわかって、自立の第一歩を踏んだのであった。

正面のハングがある壁では既に数人が取り付いている。近づくと常連トップクライマーのAさんの姿が。「やっぱり~、くるんじゃないかなとおもってたわよお」といつも変わらないハイテンションで迎えてくださる。今日はパートナーの旦那様は用事があり一人で来られたとのこと。あいかわらずかっこ良い。大好きなJちゃん、Oさんご夫婦、今回のルートセッターであるYさん、Rさん、Mちゃんファミリー、知的なKさん、大人なIさんとYさんの姿を見つけてなんだか見知った顔ばかりで気持ちが和む。アイス&ドライの世界は案外狭いのかも。大勢に囲まれオーナーの山本さん、スタッフの湯元さんの楽しそうな姿も。そして、なんとサブローママさんの素敵な旦那様と始めてご挨拶。

一番やさしいルートを教えてもらう。まずは、「ミシン」という微妙なバランスを要するIさん設定のルート。出だしからホールドの少ないトラバースをアックスとアイゼンとは‥どうやったら登れるのか、といった感じである。あこがれのAさんのビレーとズルともいえるほどの詳細なアドバイスを受けながら、2トライ目になんとか終了点まで到達。私があまりにもギリギリな感じであったためか、Aさんはなんと涙を流して喜んでくれた。なんて、熱い人なんだろう。こちらまで涙が出そうになってしまった‥。

一番簡単なルートで苦労している私を見かねて、セッターの山岸さんが特別にルートを設定してくださる。「今どのくらい登りますか」ということで「なんとか10Bくらいなんです(人前でこんなレベルを申告せねばならないとは‥!)」というと、絶妙なルートをすぐさま作り出してくださった。Jちゃんによるビレーと実に的確かつテクニカルなアドバイスを受けながら、何度もテンションをかけて上へ。前傾しているのですぐにパンプしてしまうが、ダイナミックなムーブが楽しい。Jちゃんに教わりながら、はじめてアックスをホールドの下からテコのようにして利用する技を使う。こんなにがっちり効くとは驚き!後で聞いたところ、ドライらしいムーブを味わってもらえるように、と山岸さんが気を利かせてくださったのだった。トップクライマーなのに、初心者の状況を想像して喜ばせてくれるなんて、なかなかできないことだと思う。ほんとになんてやさしいのだろう。

山本さん、湯本さんたちが作ってくださったご馳走をいただく。ウワサのおしるこは、もう絶品!うどんと野菜炒めで満腹だ。やっぱり、あったかい料理は心が満たされる。

次に易しいと言われているIさん設定の「グラグラ」へ。クールなKさんがビレーをオファーしてくださる。彼女のMさんは近く予定されているトレイルランのレースのため、前日に30キロ、今日も一人で15キロ近くの野山を走っているのだそうだ。氷のシーズンが終わり、休む間もなくハードなトレイルランとは、なんとすごい精神力なのだろうか‥それも一人で。キュートな容姿からは想像できない強さだ。「グラグラ」はまた、絶妙なバランスをつなぐルート。知的で計算されたKさんのムダのないアドバイスのとおりに登っていたら、なんとオンサイトできてしまい、すごくうれしかった。

レストしつつMちゃんのピカチューワールドでしばしお遊び。次から次へと遊びのルールを思いついては、その枠組みを指示してくれるのだが、展開の速さについていけず。指示されるがまま、ただ、後からついていくだけだったりして‥。見かねたJちゃんから「Mちゃんに飲まれてるね」と絶妙なコメントを受ける。

Rちゃんのアドバイスにより、ドライらしいピノキオがぶら下がっているルート「一本釣り」に触らせてもらう。Rちゃんは、前夜すさまじく飲んだそうで、まだお酒が抜けていないらしい。Rちゃんの豪快っぷりは、八ヶ岳で垣間見ているので、昨晩の盛り上がりを想像するに、きっと楽しいお酒だったに違いない。バランスと腕力と伸びが求められる1つめの核心で、何度もトライするが届かず。あとは、「ピノキオを触ってみたほうがいい」というアドバイスにより、なんでもありで上まで登らせてもらう。グラグラと動くピノキオにアックスを刺そうとしてみるが、刺さらず、いかに難しいかがわかる。みんな簡単そうにやっているのに‥。お酒もそうだが、ピノキオまで私を引っ張り上げ触らせてくれたRちゃんのアドバイスも、やっぱり豪快。感謝である。

最後に、再度山岸さんが特別に作ってくださったルートを途中までで、パンプしまくって終了。 参加賞として突然の参加であった私にもまいたけ一箱をいただく。おまけに青色の特製タオルも!山本さんの心配りに感謝。

RちゃんMちゃん、Aさんととなりの露天風呂へ。気持ちの良いお湯で、最高。しかし、Rちゃんもそうだが、Aさんの体の出来具合は半端ではなかった。トレーニングをきっちりとしている人の体つきは、本当にかっこいい。日々の鍛錬の積み重ねを改めて思わされる。俄然モチベーションが上がる。

帰りはお言葉に甘えて、山岸さんファミリーの車で東京へ。大型のバンが機能的にクライミング仕様に工夫されていて、うらやましい。ファミリーで心底楽しんでいる様子が伝わってくる。それも、半端ではないレベルで登っているのだから、すごいとしかいいようがない。Mちゃんが赤ちゃんの頃から海外の岩場をファミリーで巡ってきたお話、海外岩場情報、不動の氷やクラックのお話などなど‥とっても貴重なお話を直に伺えて、夢のようだ。それでも、全ての話が最終的に家族への愛情に帰結するところが、やっぱりすごい。あんなに、家族で楽しみながら高レベルを維持している人たちはいるのだろうか‥。

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