8 May 2009

山形スキーツアー 7(羽黒山)

8日(金)晴れ 6:00に目が覚め朝食までの1時間を散歩。朝のすうっと爽やかな空気の中、畑の間を歩き既に早朝から畑仕事をしているおばあさんに会釈。遠く右に月山、左に鳥海山が見えるあたりまで行き、しばらく山を眺める。山形市の方から見た月山はおわんを逆さにした月のカタチを連想させたが、鶴岡側から眺める月山は長い尾根をたくわえがどっしりとした山容だ。ふもとの人たちがこの山に抱く印象も、東と西では大分違うのではないだろうか。
7:00少し前に母屋へ。お米が炊き上がるまで待ってくださいと声をかけられ、野草茶をいただきながら、庭を眺める。良い具合に手入れされた庭の池には鯉が泳でいた。祖父の庭の鯉を思い出す。そういえば最近こういう庭を見ることも少なくなったように思う。焚きたての白米が運ばれてくる。いい香り。自家漬のうめぼし、ふきみそ、昆布の梅干煮、カブ、ふき、わらび、こごみの胡麻和えとお味噌汁。どれも、白米の味を引き立てる名脇役だと思う。おいしくてお代わりをいただいた。外からの涼やかな風。
食後にまた光さんとお話。羽黒山に登ったことがなければ、ぜひ上まで行ったらよいと。数年前から光さんも地元の山々を登るようになったそうだが、羽黒山には他とは異なる空気が取り囲んでいるという。羽黒山のふもとで御挨拶したい宿坊があると言うと、ハローページで探してくださった。母に約束した山菜は光さんお勧めの産直店「あぐり」で手配することに。みゆきさんが毎日おにぎりを納品しているとのことで、一緒に行きましょうとお声をかけてくださる。なんと、納品の後で羽黒山のふもとまで送ってくださる、とも。有難い。

スキーと使わない登山道具を宅配で自宅へ。「あぐり」ではこしあぶら、タラの芽、ぜんまい、青こごみ、山うど、ふきのとう、ばんけみそ。そして野草のジュースを入れて実家へ送った。

羽黒山までみゆきさんの車で送っていただく。途中、アルケッチャーノの前を通った。奥田シェフと光さん、みゆきさんとのかかわりなどについてお話を聞かせてくださる。「みゆきさん自身旅にでたいと思うことはないですか」と聞くと、実はとても旅が好きで、空き時間ができると外へ出かけていくことが多いのだと。やっぱりそうだろうなあ、と妙に親近感を抱く。近く、休みが取れたら奥田さんが出店した銀座の店に訪ねていこうと思っていると教えてくれた。

9:30に羽黒山登山口に到着。忙しい中、遠くまで送ってくださったことに感謝してお別れした。羽黒山のふもとには来たことがあったが、登るのは初めて。山門をくぐり、誰もいない苔むした山道を進む。そういえば、修験の人たちと山を歩いていたころ、冬の修験の行が見たくて何度か来ようと思ったことがあったことを思い出した。杉の巨木の中にひっそりとたたずむ五重塔。杉の中には、樹齢1000年を越えるものもあるらしい。
階段の登りは、案外と単調できつい。途中の茶屋で休憩し、景色を楽しむことにする。お抹茶を一服。登山途中のお抹茶は、やはり美味しくて、ほっとした。
10:40に頂上の山神合祭殿に到着。頂上には、逆の山道から車で上がってくる参拝者が何人も。参拝後、隣にある出羽三山歴史博物館に立ち寄るがほかに人はおらずひとり貸切状態。修験に関する展示物の数々は興味深かったが、『山を神として感じ取っていた人々は、仏教の伝来とともに生死について考えるようになり、自分の足で山を歩き修業するようになった』という内容の記述を読みながら頷いてしまう。山を神として崇めること、それとも、自分で歩き山から何かを会得しようとすること。どっちが幸せなんだろう。
下山は、ふたたび静かな苔の階段をゆっくりと。山門まで下り、宿坊の場所を聞くため、近くの御茶屋へ入って昼食。そばと草もちの定食をお願いするが、これが、予想以上に美味しかった!そばは山形で一番。草もちは、濃いヨモギの味が一杯に広がって、かなり幸せな気分となる。店番のおばあちゃんに、これこれこういう宿坊を探している、というと、すぐに「それは大進坊だよ!」と教えてくれた。
バスの出発まで1時間弱。突然だったが、お線香(宿坊では水をあげると言われた)だけでも上げさせていただければ、と失礼を覚悟で伺うことにした。宿坊では、ご家族の方が快く迎えてくださって、お水をあげさせていただくことができた。山の写真が飾られていて、あれからもう17年も経ったんだ、と感慨深くなる。尊敬していた姿を前に、相変わらず恥ずかしいばかりの自分を振り返ったりした。ご家族に心からお礼をし、お茶をご馳走になる。学生時代にお世話になったお話をしていると、話は止まらなくなってしまった

バスにはぎりぎりの時間に飛び乗り、鶴岡へ。鶴岡駅で観光客向けに貸し出している無料の自転車をレンタルし、町を観光。即身成仏のミイラがあるというお寺にも行くが、献金した上で特別に見物ということで、なんだか、怖くなりやめておく。鶴岡の中心部には鶴岡公園があり、周辺には明治時代の建物が残り、美しい。地元の物産展に立ち寄り、カニ、のどくろ、さざえなど海のものをクール便で実家へ送った。

18:05鶴岡発のバスで移動し、山形市へ戻り、ふたたび同じ宿に投宿。

<行程> 10:00羽黒山山門~10:40頂上(博物館見学)~11:30山門~14:20鶴岡駅 18:05鶴岡発(山交バス)~20:00山形駅着

<交通費> 羽黒山→鶴岡(バス 700円)、鶴岡駅→山形駅(山交バス2300円 往復割引) 

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