30 August 2009

MJリンク谷川岳

29日(土)曇り 午前中自宅マンションの定期点検終了後、大宮経由新幹線で上毛高原へ。MJリンク第二回山行が谷川岳天神尾根で行われるので、そのサポートのため。MJリンク第一回からお手伝いしているが、主催者である田部井淳子さんのエネルギーあふれる行動力とお人柄、ナビゲーターの柏澄子さんと安岡珠希さんの愛情溢れるお仕事ぶりに惚れている。

今回は水上の宿に前泊し、翌日曜日に山へ登る計画。西日本には前線があり、南からは台風が北上中なので、天気は不安定だが、現場の天気に合わせて臨機応変に対応することになるだろう。

上毛高原駅で前泊の参加者の方々と合流し、ペンションルグートンへ。毎回思うのだが、参加者の方は皆さん個性的で元気一杯である。関東周辺のみならず、遠く福島や奈良から来られる方々も。今回の宿は、天神尾根を下見した柏さんと安岡さんが、探し当てたという2月にオープンしたばかりのペンション。若いご夫婦の愛情が細部に感じられる、北欧スタイルの宿だ。センスの良さが随所に溢れていて、居心地がとってもいい。料理は独学というオーナーの手作りのコース料理も、地元の野菜をふんだんに使っていて美味。夕食の後は、思い思いの飲み物を片手に、自己紹介や今後の活動について語り合う。
今回スタッフとして一緒に参加した柏澄子さんのテレマーク仲間である中根久美子さんと部屋をシェア。人見知りな私が、彼女のさっぱりとした物言いや気配りに、すっかりリラックス。一発で大好きになった。

30日(日)曇り 手作りパンの朝食をいただき宿のバンで天神平のロープウェイへ。視界はあるものの、ガスで頂上は見えない。しかし、この気圧配置(しかも谷川岳)、雨が降らないのはみんなの日頃の行いが良いからに違いなく、幸先が良い。

2つの班に分かれて頂上へ。大勢で登ることで周りに与えるインパクトを考えてのこと。A班とB班の間は10分から15分くらいの間隔で行動する。私は田部井さんのB班をサポート。全体の動きを伺いながら、ゆったりペースで。しかし、歩きながらみな良くしゃべる。中でも20代の方は、元気が余っているようで歩きもリズミカル‥途中田部井さんから「走っちゃダメ」とたしなめられる場面も。先頭を歩いた私は、セカンドの雑誌編集者の方とお仕事の話や登山の話など。聞けば聞くほど、面白いお話が芋づる式に語られて、さすが、社会で経験を深めてこられた方は違うと感嘆。いろいろな経験を持つ女性たちが、こうして山を共通項に集まることができるのは、刺激的だ。

熊穴沢非難小屋で休憩。参加者の方から、トマトの甘納豆(?)をいただき、これが美味しかった。非難小屋から上部は岩場をいくつか越えて登る。岩を確かめながら上部へ。霧に包まれ、もくもくと頂上を目指す。下見のときは「怖いと思う人がいるだろうなあ」と思ったが、杞憂だったようだ。岩場の登りなどなれない体の動きは思いのほか体力を消耗するが、みな足取りがしっかりしている。

岩場の終了点となるザンゲ岩で休憩を取る。実は今回、男性が二人いらっしゃった。淳子さんのパートナーである政伸さんと、取材で同行されたカメラマンの新井和也さん。影のように自然に行動を共にしたが、政伸さんはA班とB班の間でそれぞれの状況を密かに教えてくださっていた。「A班は10分前にここを出発したよ‥」などなど。カメラマンの新井さんのご専門はお花。質問すれば、いくらでも花の名前を教えてくださる博識ぶり(お仕事中失礼しました)。ステキな男性とは、こういう方々のことを言うのであろう。出発直前にポツポツと雨の感触があり、雨具を着込む。

肩の小屋を経由して、頂上。頂上でゆっくり休憩していたA班と合流し登頂を喜び合う。全員で集合写真をとり、A班とB班のスタッフを入れ替えて下山開始。下山は疲れも出始めるので、足元を注意しながら下る。岩場の下りを心配したが、ここも、みなさん怖いといいながらも安定していてホッとする。予測したよりもスムーズに下っていると、ガスが上がり始め、笹の緑が美しい大斜面が目の前に広がってきた。振り帰ると下ってきた尾根も見える。後方のB班と手を振りあった。さらに、非難小屋からロープウエイ駅までは、さらに晴れ間が広がり頂上まで見渡すことができた。

無事全員が下山し、ロープウェイを降りて解散。次回が楽しみな、MJ山行であった。

25 August 2009

8月24日~28日の覚書

24日(月)晴れ 朝晩は随分と涼しくなった。今週1週間は一人目の上司が役員会のため海外へ出張中なので、気持ちは楽。お客様より問い合わせ対応に追われる。日本から本国への視察手配をしていたうち一人の方は中国籍。中国籍の方がスイスへ入国する場合、エージェントほか第三者が仲介してビザを取得することはできない。揃えねばならない書類も多く、いかにビザの取得が難しいかを実感する。

25日(火)晴れ 母校山岳部の会計資料引継ぎのため、口座や資料の確認など。9月はじめには引き渡しができるように準備しておきたい。週末不在となるため、不在者投票を済ませる。

26日(水)晴れ 南アフリカの山友から連絡。Facebookで見つけたから、と。近い将来に南アフリカに遊びに行きたいというと、具体的に何に興味を持っているのか教えてくれればいろいろと紹介する、家はいつでも宿泊大丈夫だよ、と即答。夢が膨らむ。

27日(木)晴れ 久しぶりにゴーヤチャンプルを食べた。夏のゴーヤは苦味が強く、体に良さそう。

28日(金)晴れ スペインの山友からメール。やはり今秋シシャパンマに行くことに決め、週末に出発だ、と。彼にとっては初めての8000メートルとなる。ぜひ無事に登って欲しい。体力自慢の彼なので、長期戦はとにかく無理しないように、無理するのはアタックの時だけにしてね、と伝えておく。私も、初7000メートル遠征の時、「無理しないよう、ただし、アタックの日は必死で頂上へ立つ事」というアドバイスを先輩の高所クライマーからもらった。この言葉は現場で私に力をくれたから、私も出発する山友に愛を込めて、言ったつもり。

谷川岳天神尾根(下見)

23日(日)晴れ 5時半に起床し大宮経由で水上へ。来週に予定されているMJリンク登山のお手伝いのための下見山行。久しぶりの谷川。学生時代は、5月の残雪を利用しマチガ沢で雪上訓練をするため毎年必ず1回は通っていた。卒業してからは、学生の合宿に何度か合流したくらいで、個人的に登りに来ることは、実はあまりない。

というわけで、天神尾根は下ったことがあるが登ったことがないので、スタッフの方々をより良くサポートをするため、個人的に下見が必要と考えてのこと。実際の下見はすみすみとたまりんのお二人が事前にしっかりされているので、安心。私は、息を上げつつトレーニング&尾根上の携帯の電波状況を調べながら、危険箇所をチェックしシュミレーションしながら歩くことに専念する。

11:05 ロープウェイ頂上駅下車。もっと早く到着するハズだったのだが、列車の乗り継ぎを間違えてしまいロス(おいおい)。幸い、天気は良く、ロープウェイ駅の広場から頂上までばっちり見渡せる。谷川の監視員と思しき方から「今から頂上ですか」と声をかけられる。お咎めを受けるのかと身構えると「天気が良くて朝は順番待ちで混みあっていたけれど、ちょうど渋滞もなく良いかもしれません」と一言。

11:15 ロープウェイ駅発。監視員の方に危険箇所などお伺いし、お礼をして先へ進む。熟年ご夫婦が歩いている。歩き方は速く山慣れしているようだ。木道の登りで「これは田部井さんの番組(趣味悠々)で出てきた場所よ、私覚えてるわ!」と奥様がうれしそうにはしゃいでいる。天神尾根が混みあっている理由のひとつは、もしかすると、田部井さん効果なのかもしれない‥などと思いながら、お二人を静かに追い越して更に先へ。

今回は休みなくノンストップで頂上へ向かうので、10分に1回携帯電話をポケットから取り出し歩きながら電波のチェック。岩場では、登る前と後で確認する。1417を押して、留守番電話サービスにつながるかどうかを見るのだ。全般的に天神尾根は電波状況が良いことがわかった(ただし、意外にも頂上から肩の小屋周辺(ザンゲ岩までの途中)は圏外)。危険箇所としては、トラバース道の鎖場、尾根上の岩場。くさりはしっかりしたものが着いているが、残置されたロープは古く頼らないで岩を確かめながら登るように伝えねばならない。すれ違う人たちはバラエティーに富んでいて、中高年の方々、20代と思しき若者グループ、5才くらいの子供づれなどなど。ガスがかかったり晴れたりしている。

12:33 トマの耳着。休む場所を見つけるのが難しいくらい人が多い。トマからオキまでは何度か通過しているので、割愛。万太郎方面の眺めが美しい。今度は向こう側から長い尾根を辿って谷川へ縦走するのも面白そうだなあ(暑さと熊対策が必要か)。
12:35 下山にとりかかる。先行パーティーが多く、順番待ち。下山は時間がかかりそうだ。すると、大きなザックを背負った大学生くらいの若者が上手に追い越しながら下ってきた。途中から私も彼の後について便乗しながら、早足で下山。まわりにいやな印象を与えずそそそっと上手に追い越すのも技術なのだ。

13:50 リフト乗車。ずっと行きたいと思っていた谷川岳山岳資料館へ立ち寄り、館長の八木原さんにご挨拶。八木原さんは、日本山岳協会の海外委員会でお世話になって以来、憧れの大先輩。岳人8月号(No.746)の備忘録に詳しいインタビューが掲載されているが、数々の名クライマーを輩出している群馬岳連を率い、93年の冬のエベレスト南西壁など数々のヒマラヤ遠征の隊長を務めてこられた雲の上の大先輩なのである。僭越ながら、いつもお会いするたびに親分とお呼びしたくなる風格。下々の者にも、ワケ隔てなく暖かい眼差しで迎えてくれるスゴイ方なのである。バスの時間まで資料を見せていただくが、もっとゆっくり読みたいものばかり。

15時のバスで水上へ。登山の後に良く立ち寄る水上駅前の中華料理屋で冷やし中華を食べ(これがうまかった!)、16:44発の特急水上6号で大宮経由19時半には新宿に到着。

<行程> 6:42新宿~7:26大宮(Maxとき)※越後湯沢から高崎へ戻り~9:14高崎~10:21水上10:26バス~11:05土合リフト乗場 11:15リフト頂上駅出発~12:33トマの耳着12:35発~13:50リフト頂上駅 バスにて水上へ移動 16:44水上駅(特急水上6号)~18:44大宮着~19:20新宿着 

<交通費> 新宿~水上JR新幹線利用 4,730円(乗車券2.940円 特急券1,790円) 水上~土合ロープウェイ駅バス 650円 水上~新宿JR特急利用 (乗車券2,940円 特急券1,300円) ※後で知ったのだが、JRのツーデイパスを利用すべきだった。

8月17日~22日の覚書

17日(月)晴れ 週末に踵がぼろぼろになってしまったので、新しいショートカットの靴を物色。エルブレスのとんでもない安売り靴(今まで使用していたメレルのショートカット靴は7,000円のSaleで購入したもの)を期待したが、今回はコレというSale品は出ていなかった。お店の人に相談すると、山歩きでショートカットは絶対にダメだと、売ってくれない様子。仕方なくショートカット靴では山に行かないので、とお願いしてためし履きをしたが、決め手になるものがない。帰宅後、山道具に詳しい友達にメールでお勧めのメーカーなどを教えてもらう。

18日(火)晴れ 登山研修所のミーティング用に事前に配布された分厚い資料を読む。

19日(水)晴れ 午後 登山研修所のミーティング。

20日(木)晴れ 山靴でサイズの取り寄せをお願いしていたところ入荷の連絡がありエルブレスへ。それぞれ試してみるが、今ひとつ決められない。仕方なく、新宿界隈の他の店に立ち寄り、いろいろと試してみるが、どれも決定打なし。

21日(金)晴れ 退社間際に父親からメール。母が実妹を呼んで夕食をとる予定なので、邪魔にならないように出かけるので、新宿近辺で夕食を食べないか、と。予定がないこともないのだが、親孝行のつもりで夕食につきあうことにする。思いがけず、いろいろと相談や話ができたので、良い時間となった。帰路、一緒に本屋へ遊びに行き、それぞれ勝手に本を物色。

22日(土)晴れ 5時に起床準備して待ち合わせの八王子駅へ。山岳部後輩の墓参のため、他のOBと待ち合わせ、福島県の三春へ向かう。首都高から常磐道は、週末の高速割引のため混雑が予測されたが、思ったよりはスムーズに動いていた。予定どおり、お寺へは13時に到着することができ、美しい蓮の花に囲まれた寺で、読経とともに祈りを捧げた。お坊さんの話は、本人の言葉を代弁しているようにも聞こえ、心にしみた。帰路は、都心に入ってから道路は混雑したが、車上では、普段聞くことのできない大先輩の山の話を聞くことができ、良い時間であった。8時過ぎには帰宅。翌日も、5時起き予定なので、早々に準備をして就寝。

16 August 2009

白馬でテント遊び‥(2日)

15日(土)晴れ ウィラーの格安バスは、通常の高速バスよりゆったりとし快適であった。長野を経由して、白馬をとおり終点栂池までのルートをたどる。4割くらいは女性で、長野駅で降りる帰省と思しき人たちを見送ると、バスの車上はゆったりして2シートをひとりで利用できた。登山者の比率は少なく、栂池で下車したのは5人程度。

6:27 栂池着 霧で山々は見えない。今回は、バスありきのテント遊び山行なので、調子を見ながら行程を調整する予定。バスチケットに付随していた栂池ゴンドラ券(往復券)で山頂駅まで。ゴンドラの下に広がる大シラビソには紫色のまつぼっくりのような実が沢山なっていて奇妙な光景が広がる。今年は5年に1度の実の当たり年なのだそうだ。ゴンドラに同乗していた係員の方の話で、大シラビソ=青森トドマツと同じであることを初めて知った(東北で見る青森トドマツはもっと背が低いので同じと思えない‥)。

7:10 山頂駅着。ゆっくりと準備をして7:38に出発。テントを入れて14キロの荷物はたいしたことはないが体が重く感じる。栂池からの入山は道も良く楽なはずなのだが、いつもしんどく感じるのはなぜろう。一気にゴンドラで高度を稼ぐので、体がなかなか環境になじまないのかもしれない。プラティパスのチューブで水分摂取に気を使いながら歩く。
9:39 白馬大池着 空が晴れてきた。白馬方面から来る登山者と合流し、小屋のまわりは混みあっている。ここまではまあまあのペースか。9:50出発、大きく白馬方面への登りとなるが、調子が良ければ朝日小屋もギリギリ射程内。

12:05 三国境着。ガスの間に晴れ間がのぞく。相変わらず体が重く、いつものような力が湧いてこないので、今回は白馬三山に決定。ゆっくりと水分と食料を摂取し、12:30出発。
考えたら栂池から白馬へ登るのは初めてであった。大雪渓、白馬主稜など他のコースからは何度も白馬岳に登っているのだが。栂池からの白馬はひときわ大きく、雄大さを改めて感じる。
13:08 白馬岳山頂。調子は相変わらずイマイチ。今日は白馬でテントを張ろうかな、と考えながら下りにとりかかる。
しかし、白馬のテント場は眺めがあまり良くないので、天狗まで行くことに決めて素通りした。

14:09 杓子沢のコル。美しいお花畑が随所に見られ、写真を撮りながらのお花見山行に転向。それにしても、白馬鑓ケ岳周辺のザレ具合は昔と比べて進んでいるように思える。
16:10 プラティパスチューブで水を飲みながら、休まず一気に天狗山荘着。逆コースの縦走では、白馬三山は楽なトラバースや下りが多いが、栂池方面からはボリューム感たっぷりだった。
16:20 残り少なくなったテント場の一角にテント設営。紅茶、お茶、お味噌汁とどんどん水分を摂取しながら、昼に食べようと思い持ってきたコンビニ弁当の余りを食べて夕食終了(ニオイと味を確かめながら食べたのだがあとで大変なことに‥)。

18:00 シュラフの上でウトウト眠っていたが、急に気分が悪くなり、小屋のトイレへ。吐けば気分がよくなる類のものだったので、無理やり一回戻すと、少しだけすっきりし再びテントへ戻る。しかし、倦怠感と脱力感が抜けず、しばらく寝るでもなくテントで横になる。

19:00 明らかな吐き気を感じる。ぼんやりした頭で、とりあえず雨具とヘッドランプとお金を引っつかんで、急いで小屋のトイレへ。が、間に合わず、テント場の端っこ(幸い登山道から外れて人目につかない草むら)に、全てもどしてしまった(ごめんなさい‥)。こんなことは初めてだ。夜テントの中で人知れず嘔吐し窒息する自分を想像し、あっさり小屋の素泊まりに転向を決める。小屋で状況を説明し素泊まりを相談すると快く了解のお返事をいただくが、「で、具合が悪い方はどちらにいるのですか?」と聞き返されてしまった。幸い全て吐ききって、調子は戻ってきているのだ。2階のベッドだったが、他に先客はなく、一人ゆったりスペースを使わせていただいた。快適で暖かい小屋で爆睡。いやな顔ひとつせず、快く対応してくださった小屋の方には心より感謝である。

16日(日)晴れ 4:00小屋では不帰キレットを越える登山者が起床し始めている。不帰から唐松経由で八方を下山しようと考えていたが、この調子では行く気なし。白馬鑓温泉経由で猿倉下山である。小屋の方にお礼をし、鑓温泉へ下山することをお伝えする。
ゆっくりご来光などを楽しみ、テントで朝食後パッキング。6:00テント場を出発。
すっとした空気の中で際立つ稜線の陰影が美しく、これが、後立山縦走の醍醐味なんだよなあ、などと思いながら歩く。
7:00 白馬鑓方面へ下りた大出原のお花畑でゆっくりと休憩する。ストックをしまい、下部の鎖場に備える。ここは案外と悪いので、緊張するところ。しかし、沢状に水流があるところはしっかりとした鎖が新しく付けられており、好天で乾いた岩を難なく通過。雨天は悪いだろう。
白馬鑓温泉はとても魅力的だったが、ここでお風呂に入ってしまうと一気に力が抜けそうなので、素通り。足湯発見。家族連れが数組テントを張っていた。

8:30 杓子沢着 手前に「崩壊が激しいため間をあけ速やかに通過するように」といった内容の看板あり。前を見ると、赤ちゃんを背負い、4歳くらいの子どもの手を引いたお母さんと、大きなザックを背負ったお父さんが歩いていたので、無事通過を見守ってから後を追うことにして、沢の手間でしばらく休憩。

落石が積み重なった沢を横切るが、上部が崩壊しひっきりなしに落石が落ちている。その先も、道幅の狭いトラバース道が続き、ちょっと間違えば数百メートル一気に滑落してしまう箇所もあり、恐ろしい。

数年前に友達たちを連れテント持参で猿倉から白馬鑓温泉を往復したことがあったが、崩壊が激しく変貌しているこのルートは、もう初心者を連れて行く気にはなれないな、と思う。

日差しが強いため、途中の沢で帽子ごと水で濡らし暑さ対策。巨大なザックを背負った学生たちとすれ違った。彼らは、余裕があるのか、最近の装備なのか、団扇でパタパタ扇ぎながら登っている。不思議な光景。基本的に行動中手が塞がるのはオススメできないと思うが、熱中症予防としは良いのかも。

11:10 猿倉着。鑓温泉への分岐には看板が立てられており、「崩壊が激しく危険な道となっていること」が説明されていた。

猿倉山荘でバスを待つ間カキ氷を食べていると、タクシーを乗り合わせて白馬駅まで行かないかと声をかけられた。4人集めるとひとり900円。同乗したご夫婦ははるばる大阪から。資料を綿密に調べ初めて北アルプスへ来たそうだ。大雪渓から二泊三日で鑓温泉を経由したという。いい顔していた。小屋泊まりも初めてで、驚くことがたくさんあったらしい。すごい冒険だっただろうなあ。

予定より早く白馬駅へ到着。みみずくの湯に入り、駅前に昨年新しくできたバンブーカフェで涼み、昼食をとり、14:38白馬発のあずさに乗車。南小谷発なので自由席でも座れるだろうとタカをくくっていたら、あやうく席が確保できないほど混みあっていてびっくり‥。新宿へは余裕の18:36に到着し充実した週末。


後日、もどした理由をいくつか考え、食あたりについて調べた。食べてから30分で反応があったので、食あたりでは反応が早すぎると考えていたのだが、毒素型のセレウス菌は食後ちょうど30分くらいで反応することを知った。


<行程> 14日(金) 24:00新宿(号)  15日(土) 6:27栂池着(ゴンドラ)~7:10栂池山頂駅7:38~9:39白馬大池9:50~12:05三国境12:30~13:08白馬岳13:10~14:00杓子沢のコル14:10~16:10天狗山荘TS 16日(日) 6:00天狗山荘TS発~7:00大出原7:20~8:30杓子沢手前8:38~9:45小日向のコル10:00~11:10猿倉 

<交通費> 新宿~栂池 6,500円(ウィラーバス片道+栂池ゴンドラ往復券込)、天狗山荘 テント 500円→素泊 6,500円、猿倉~白馬(乗り合いタクシー)900円、白馬~新宿(あずさ26号) 7,560円

10 August 2009

8月10日~14日の覚書

10日(月)雨のち曇り 昼休みの天気予報を見たら、温帯低気圧がいつの間にか台風に変わっている。雨の被害が各地で相次いでいるようだ。今年の夏はどうなってしまっているのだろう。天気図をフォローしても、数日でガラリと変わるほど変化が激しく先が読めないので、とりあえず先日見つけた格安のウィラーバスを予約してしまった。今週は雨になっても出発して、天気悪ければ散策&温泉アタックである。岳人9月号を編集部より送っていただいた。志津さんと考えたヨガのメニュー(P41~43)は、コンパクトにまとまっていて効果もあるパターンであったと自画自賛。それにしても志津さんのシンプルかつ的確な表現はうまいなあ、と思う。今号は、どの記事も読み応えがあり、行きたい山行もあり、夢が膨らんだ。最後の山岸さんがファミリークライミングツアーについて書いているのは和んだ。シリアスクライマーの山岸さんが、ファミリーでのツアーも大いに楽しめる感性を持っているところが素敵。亮子さんに教えてもらったのだが、山岸さんは、星を眺めながらギリシャ神話をみーちゃんに聞かせてあげるのだそうだ。かっこよすぎる!

11日(火)雨のち曇り お盆休みで東京に戻ってきた友達と食事。

12日(水)曇りのち晴れ お茶の稽古。月点前。本で予習をしていったが、本では分からない部分は仕方がない。韓国のジオンさんからメール、ヨセミテ、パキスタンの遠征から帰って、8月は日本で韓国人グループをガイドするという。時間が合えば、会いたいねと相談する。

13日(木)晴れ 妹と食事。7つ年が離れているが、最近は、親友に近いくらいなんでも話し合える関係になっていて心強い。率直に意見を交換できるのも、有難い。

14日(金)晴れ 今週末はやっと好天がやってきそうだ。テントを持って予定通りウィラーのバスで白馬に向かう。今回の山行は、バスありきの計画。とにかく8月中に、このオトクすぎるバスに一度乗ってみたいという理由。23:30に新宿センタービル前に集合なので、家でゆっくりと食事をし、お風呂に入り、簡単に掃除などしてから出かける余裕がある。楽しみだ。

2 August 2009

8月1日~9日の覚書

1日(土)曇り 日曜日日帰りの山行を検討するが、どこも天気がイマイチ。それでも、地図、天気図、バスの時刻表を見比べながらにちよあれやこれや検討するのは楽しく、今度はここに行こうあそこにいこうと思いが膨らむ。しかし、やはりこんな天気のときはやはり決定打なし。今週末は様子を見て家か。

2日(日)曇りのち雨 昼前から雨が降り出した。こんなときは、家のもろもろの仕事。ブログをアップしていたら、写真が添付できず、困った。特に、山の日記は写真なしじゃなあ。自分で調べられる範囲で手を尽くすも改善できず。グーグルヘルプに書き込みをしたら、すぐに返事が。状況を上手に聞きだしてくれ、3回程度のやりとりで原因がわかった。古いブラウザーでは対応できなくなっている、ということで、グーグルクロームへ乗り換え。これはグーグルの戦略であろうが、ブロガーを無料で使っている以上仕方ない。それにしても、週末の貴重な時間を親身にヘルプしてくださったPORTさんに深謝。

3日(月)曇り時々雨 勝間和代さんの手帳を使い始めた。この試みは面白く、毎日アドバイスのメールがPCに届き、日々の宿題が課されるというもの。しばらくハマリそうである。といいつつ、宿題をやろうと思ったら、眠くて眠くて寝てしまった。3日目にしてこれでは、三日坊主そのままだ。いくらなんでもひどいと反省。

4日(火)曇り一時雨 前夜21時に寝たのだが、朝もまだ眠かった。夜、週末の天気をチェックし地図をいくつか広げて週末の山行を検討する。いろいろとシュミレーションをしつつ、いくつかに絞り込む。計画を立てること自体が楽しくて、気づいたら夜中。

5日(水)曇りのち晴れ 週末は久しぶりに天気が良くなりそうなので、山行の計画は少し長めなものにしたい。ハマる可能性もあるので、金曜夜発で土曜行動、日曜日をバックアップでとっておかないと、まずいかも。考えているうちに、さらに計画が膨らみ、気が大きくなりすぎ反省。もう一度冷静に考えないと。

6日(木)晴れ ちょこちょこ週末の天気をチェックしていると、もっと西にそれるかと思っていた台風が少し北向きになり、週末も影響を受けそうな気配。富山よりも長野側の方が良さそうだが果たしてどうか。昼休み中に夜行バスを再度調べると、どの線も全て満席になってしまっていた。ムーンライト信州号も満席。

昨晩、ヒマラヤの大先輩でありチベット研究家の貞兼綾子さんより、パートナーであるカメラマンの明石太郎さんらが30年にわたり撮りためたドキュメンタリー映画『平成熊あらし』上映のお知らせをいただいた。最近のひとりの山行で熊のことが気になっていたため、これは絶対に行かねばと思い見に行く。「近年、人間と熊の領域が曖昧になり下界での熊の被害が大きくなっている。マタギによれば、自然の変化は昭和35年頃からの高度成長期を発端に見え始めたという。マタギの熊狩りは、禊をして山に入り命に感謝し与えられた熊をすべて大事に使い尽くす狩猟行為。それにより、熊も人間も学びあいお互いに均衡を保ち畏怖しあう存在であった。現在熊狩りの数は減り、開発によって破壊された自然の中で食料が豊富に手に入らなくなった熊は里に降り、人間の怖さもしらず近づく。熊を教育し山に帰す手助けや調査を続ける活動家たち。それでも、危害を加える可能性のある熊は駆除しなければならない。改めて熊と人間の関係をどう作っていくのかが今問われている。」マタギによれば、熊(ツキノワグマ)はひっそりと山の中で暮らしたいはずだという。冬眠しなければならない特殊な生態を持つため、餌がなくなればやむなく人間の住処に近づいて餌をとらざるを得ないが、本来は怖がりな性質を持っているのだ、と。登山者としては、彼らの領域に入るときには、少なくともこちらから音をさせて存在を知らせてあげるしかないのだろう。声も有効であるようだ。実際の熊の動向を実際の映像で実感でき、勉強になる映画であった。

夜、家に帰るとモンゴルの女性登山家ガンガマーからメールが来ていた。タバンボグトのガイドから帰ってきたところだという。5月にはリーダーで、エルブルースに行ってきた。来年も行くから行かないか、と。ガンガマーは大家族に生まれ、幼少時は羊の世話をしてきたと言っていた。一昨年一緒に登ったときは、羊を扱いなれた人らしいリーダーシップだなあ、と思う場面に出くわし面白かった。体力と根性があるとはいえ、小柄な女性。米国人の大男をつかまえ「ほら、右に行って、そこは左。早く!進んで、進んで、進んで!」と数少ない英語のボキャブラリーを駆使して、物怖じせず後ろから声を飛ばす姿は、羊飼いの少女のようだったのだ。

週末山行の交通手段を検索していたら、ウィラーが売り出している山バスを見つけた。8月限定だが、なかなかリーゾナブルで利用価値大。山バス以外でも上等なシートを使ったビジネス車両を売り出すなど、先駆的な試みを行っているようだ。期待度高し。もっと早く気づけばよかった。

週末山行は、一泊二日でバスの予約を入れた。

7日(金)晴れのちスコール 朝から、週末山行のシュミレーションを繰り返す。何時までにどこにいて、間に合わなかったらこうして、などとぐるぐる考えながら出社。がしかし、昼にパソコンで天気図を検索したら、なんと前線が出現し、本州のちょうど北アルプス辺りを縦断するようにつながっている!あらら。富山よりも長野や新潟の方が天気予報は悪そうで、降水確率が上がっている。台風の影響もあるだろう。雷雨と落雷の可能性が大きい。うーん、今年の高気圧は弱すぎる。本来なら、ビシっと高気圧が張り出して、台風を追いやるくらいでなくちゃいけないのに!東京周辺はかろうじて、晴れか。

帰路、携帯でピーク別の予報を見比べて検索。日曜日の方がどちらかというと安定しそうな気配。どうしようかと悩みながら新宿駅に着くと、いきなりの土砂降りと落雷。どこも大気は不安定。出発するのは見合わせることに決め、バスをキャンセルした。お金もかかることであるし、良い天気を選んで思う存分楽しめる状況のときに出かけよう。

8日(土)曇り 今週も家で雑事。近郊の山に行く気にもならず。

9日(日)曇りのち雨 家で雑事。家でいろいろとやることがあるので、普段できないことをまとめてやっておく。これも、次回山行前の投資と考えられるかな。