7 October 2009

Chanceller Hut

7日(水)快晴無風午後から曇り時々雨 6:00起床。ミューズリーとトースト、お茶、コーヒーで朝食。予測より天気は持っているようで、外は無風快晴。風がないだけでこれほど暖かいものかと改めて思うほど。早いうちに1700メートル付近に建つチャンセラー小屋まで下る予定だ。備え付けの食器を洗い(この小屋では水を作り、食器などは湯を沸かして洗剤を入れて濯ぐ)、掃除をし、かなり気を使って片づけをした(つもり)。なんといっても、デービッドの気の使いようは気合が入っていて感心してしまった。装備を分け、賞味期限の長い食料は日付を書いた箱に入れて残していく。久しぶりに重荷といった感じ。9:30小屋発。パイルジャケットだけで十分な暖かさ。私がトップで昨日机上講習どおりのルート取りで下っていく。小屋から続く尾根沿いに下り、途中で氷河を横切り、チャンセラー小屋へと続く尾根へと入っていく。重荷でも下山であるから、雪に足をとられながらも楽しい氷河歩行である。とにかく美しい雪原に自分がトレースをつける楽しさといったらない。じきに暑くなって三人ともレイヤー一枚だけになって歩くことになった。氷河をとなりの尾根へと横切るときには、照り返しもすごく、高所のあの日差しを思い出す。氷河はところどころクラックが走っていて、通過に緊張する。できるだけロープを張り気味に歩くようにする。となりの尾根に近づくと、大きなクレバスが口を開けるようになった。ひとつのクレバスを通過すると、デービッドが「どのくらい深いか」というので、近づいてみるが怖くて下までみることができず。「下までは怖くて覗けないくらい深いです」というと、「じゃあ、ここでクレバスレスキュー訓練をしよう」と。ザックをロープの先に着け、クレバスに落とし込む。ロブと私はそれぞれのロープで、レスキューシステムを作る。下界で何度も何度も練習したので、すぐにできるかな、と思っていたが、雪上でやってみると案外手間取ってしまった。改めて思うがロープワークはとにかく実践して体で覚えこむしかないのだ。1時間ほどレスキューシステムの設置と引き上げの練習をし、再び荷物をまとめて13:00出発。氷河では、できるだけ傾斜の少ない平坦な箇所を選んであるくとクレバスが相対的に少ないそうだ。14:00ころからガスが出始める。チャンセラー小屋へと続く尾根へトラバース気味に入り込み、尾根をしばらく下ると、赤い屋根のチャンセラー小屋が見えてきた。まるで、谷川かどこかの尾根に建つ小屋の風景のようだった。この小屋は、高所に建つ小屋で最古のものだという。シンプルながら、二つの部屋を持ち、12人は寝られるスペースとキッチンダイニングは、居心地のよいものだ。小屋に入ると、キーキーと鳥の鳴き声がする。「キウイだね。装備を早く中に入れたほうがいい」とデービッド。キウイは物をなんでも持っていってしまうのだそうだ。じきに、ぽつぽつと雨が降り出した。明らかに天気は下り坂。この小屋は雨水を集める樽があり、水はそこから取るので雪を溶かす必要がない。屋根の梁を利用して再びロープワークの練習をした後、夕食作り。今日はトムヤムクンにクスクス。料理をしていたら部屋の角をねずみが通り過ぎた。夜は、スコットランド出身のデービッド(ロブもスコットランド人)が持ち込んだスコッチを飲みながら、いろいろな話。ロブは物理を教える先生だったが、そろそろ仕事に飽きたので、ニュージーランドへ来てスキーインストラクターの資格を取得した。過去に子供たちを連れて行った南米やアフリカの話で盛り上がる。23時就寝。

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