6 October 2009

Mt. Gray

6日(火)快晴 3:30若者二人は起床し4時ころ出発したようだ。我々は6:30起床、湯を沸かし、7時前に明るくなるのを見計らい、紅茶のミューズリーを食べたりトーストを焼いたりしながらゆっくりと朝食を取る。装備を揃え9:30小屋発。空は晴れ渡り、海と氷河を見渡すことができるこの景色は、とにかく素晴らしい。ただ、風が強く、とても冷えるので注意が必要だ。入山前からなんども練習をしている氷河でのロープワークは、かなり慣れてきた。自分に巻きつけタイオフし、プルージックを装着するのも、厚めの手袋でさっとできるようになってきた。大斜面を登り、グレーピークのコルを目指す。今日は、ルートを登りながら技術を確認する日だ。1時間ほど歩くと、途中に若者二人が登っているダグラスピークの南壁が望めるプラトーに到着。眺めると急峻な氷のクーロアールがまっすぐと頂上まで伸びており、実に美しいルートなのであった。改めて彼らのすごさを思いつつ先へ。11:30コルに到着。西側へとつながる峰々を見渡しながらゆっくりと腹ごしらえ。12:30登攀開始。氷と岩のミックスから始まりまずリードさせてもらう。アイススクリューが効き一本目のアンカーを取る。あとは小さめのロックスと岩のタイオフで。2ピッチ目は雪壁でロブがリード。あまり傾斜なく、簡単だったからと、3ピッチ目の岩もリードとなる。4ピッチ目は氷のクーロアール。氷にスクリューを入れようとするが、なかなか入らず、すぐに岩へ逃げて岩でアンカーを取りつつ上部へ。どのピッチもインストラクターのデービッドからアンカーの確認や指導を受けながら登るため時間がかかる。氷のクーロアールを抜けると頂上へと抜けるナイフエッジが続く美しい稜線なのだが、これ以上行くと時間が足りなくなるだろうということで16:30懸垂で下降を開始した。17:10取り付きに到着下山開始。18:30に小屋へ到着した。頂上へ行けなかったが、楽しい登攀だった。フォックス氷河近辺の小屋では5時にラジオの定時交信がある。下のセンターからそれぞれの小屋へ気象予報のお知らせと、小屋からはその日に泊まる人たちの人数と代表者の名前を伝えねばならない。我々は、持参したトランシーバーから状況を報告。ちょうど同じ頃下山してきた若者二人も下山中と伝えると、センターからカールへ伝言ありとのこと。小屋へ戻ってから再度連絡をとると、どうやらカールの親戚に不幸があったとの伝言らしい。登攀の満足感に浸る暇もなく、彼ら二人は急遽ヘリを呼ぶこととなる。さっさとパッキングをし、19時にまだ明るく好天の中ヘリが到着した。下から「ヘリは500ドルかかりますが大丈夫か」との確認があると、リーダーであるマイクは迷いなく「大丈夫僕が支払います」と返事。そこにはなにより仲間を大切に登っている姿が感じられて、二人は本当にいいパートナーなんだろうな、と思ったのだった。大好きになった二人がヘリで下山したのは、なんだか淋しかったが、3人で「なんだかこの小屋に長く住み着いているような気がするよねえ」などと言いながら、静かにマトンカレーなど作りゆっくりとすごす。翌日は天気が崩れ始めることが予報でわかっていたので、下のチャンセラー小屋まで下山することを決め、ナビゲーションとGPSの講義を受けてから就寝。

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