16 January 2011

韓国クライミングトリップ後半編

1月14日(金) 昼間の士気高揚スノーハイクから、雪岳山の入り口にある宿へ移動。今日からメインイベントであるKorea Winter Climbers Meetingに参加するため。近くの定食屋でビビンパなど夕食を済ませ、セミナールームへ急ぐ。セミナーでは、アルピニズムの歴史に関するレクチャーが行われていたが、韓国語のため理解できないのがなんとも残念であった。(2日目からは通訳の方のヘルプで理解ができるようになった)

それにしても、今回の旅では、セミナーのみならず初日から終始「アルピニズムとは何か」が問われているのが興味深かった。韓国で、これほどアルピニズムに対する興味や関心が高いのは驚き。アルピニズムとは一般的に「より高く、より困難」を目指す行為と認識されているけれど、けいさんの答えを聞いているうちにアルピニズムとは生き方そのもの、「より純粋に、ズルがない」ってことかもしれないなどと思い始めることになった。韓国には、商業的なバックアップを受けた登山家がいる一方で、より純粋に山を登ることを求める気風や関心があるのだ。
今回の主催者 キムさんの司会で招待報告者として自己紹介するケイさんとアマノさん。集まった人たちの2人に対する期待の大きさが感じられた。ピオレドール受賞者に対する関心の高さは、日本より以上なのではないかといった印象を受ける。
夜は酒を酌み交わしながら交流が活発に行われていた。写真は旧交を温めるアマノさん。ケイさんはインタビューを受けたり、意見を求められたり忙しい。マリさんはお酒を一滴も飲まないのに、酔っているような雰囲気でアイスについて熱く語っている。私は、前回韓国で出会ったクライマーに再会してお話を聞いたり、新しい出会いがあったり。みな、交流を楽しんでいる。
1月15日(土) 朝暗いうちから出発し、トワンソンへ。昼間は3つのグループに分かれて、登攀が予定されているのだ。金さん、張さん、李さんらとともに、日本人チームはトワンソンへ行くことになった。
氷化したアプローチを慎重に進む。
夜が明けて、遠く姿を見せるトワンソン。予想以上のスケール感に脱帽。1ピッチ目。既に先行パーティーがあり、張さんたちは右寄りにルートをとることに決めて登り始めた。張さんと安さんが2本ルートをひいてくれた。まず、ケイさんとマリさんがそれぞれフォローしてスクリューを回収。さらにそのバックロープでアマノさんと私が登り始めるが、途中スクリューがなくロープを右の岩から氷へと回すことができず、振られ幅が大きすぎるため私は途中で断念。ちょっと残念。1ピッチ目をみんなで楽しんで、下山。トワンソンの概要とスケール感を感じられただけで、得たものは計り知れない。
トワンソンにさよならを告げて下山開始。懸垂で下る。
宿に戻り、韓国人クライマーの登山報告。トリはアマノさんのスライド報告。しょっぱなから、韓国人クライマーの情熱に敬意を表しつつ危険も感じると述べるアマノさん。淡々としているけれど言うべきことを言う姿勢はさすが。アマノさん編集のビデオ、写真で自分自身の思いを語るアマノさんに、熱くうなず集まったクライマーたち。
ピオレドール受賞のときの写真を見ながら語るアマノさん。レジェンドたちと会い一緒に登ったピオレドールでの数日間はとても楽しかったと。でも、自分自身がやりたいことを見失わないようにしたいと語っていたのは印象的だった。
セミナー終了後、もうひとりの金さんが、我々を誘って外のレストランに夜食を食べに連れて行ってくれた。美味しい手づくりの豆腐のある店で、夕食を食べたというのに、夜食までたっぷりと食べつくす。

1月16日(日)実は前夜に韓国人クライマーのシリアスな事故が起きたため、16日の午前中に予定されていたケイさんの報告や他のプログラムは急遽中止になってしまった。ケイさんが韓国人クライマーに何を伝え、どう伝わるのか興味を持っていたので、とても残念だった。

早々に雪岳山を後に、ソウルへ戻ることになった。この日は、晴天だが風が強く、車から外に出ただけで命が縮むような寒さの厳しい日だった。
途中、雪岳山からほど近い、メバイの人工氷壁を見学。この寒さで良く登るなあ、と関心する。
金さんが雪岳山に登った後で必ず立ち寄るというビビン麺で有名なお店へ。本当に、ウマい!2時間ちょっとのドライブでソウルへ戻り、山道具屋に立ち寄り、空港近くのスーパーでお土産を購入。バタバタと金浦空港へ向かい、本当にお世話になったみなさんに心から感謝を述べて、日本への帰路へついた。韓国でお世話になった皆さん、今回の旅に誘ってくれたケイさん、日本からご一緒したアマノさん、マリさん。本当に素敵なメンバーとの旅だった。すばらしい時間を共有させていただき、心から感謝!

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