14 February 2011

北海道Dry+Ice珍道中ツアー

2月12日(土) 北海道で行われたKamui Meetingに参加。日本のアイスクライミングトップコンペティターである奈良誠之さん吉田貢さん、アイスを知り尽くした旭川山岳会の石井昭彦さんらのホームエリアであるカムイコタンを自ら紹介するという贅沢な企画だ。カムイコタンには、現在日本でドライツーリングの最高グレードであるM11-のルートがある。一般公開するにあたってドライツーリングの概念や登り方などを含めて、きちんと紹介したいという趣旨で企画されたようだ。

以下オフィシャルホームページに開催の趣旨が掲載されている。URLにはトポの掲載もあり。 ********************************************************************************
北海道旭川近郊の神居古潭に古くから登られているカムイ岩がある。 南面東面をフリークライミングエリア、川沿いにボルダリングエリアを持つこの岩。私たちは北面にICE&MIXクライミングのエリアを開拓した。日本はもちろん世界でも珍しい、ICE・MIX・フリー・ボルダーの混在するこのエリアで、双方に問題が起こらず、また安全にクライミングが楽しめるよう、北面のルールを提示し末長くエリアが成立することを目標、目的とする。また雪国北海道で暮らす上で、冬季間のクライミングとしてICE&MIXの楽しさを未経験者に触れる機会を提供したい。 ********************************************************************************
北海道のクライマーには、飛びぬけた強さとそれだけじゃない人間的な魅力を感じるのはなぜだろう。趣旨を見てなるほどなあと思った。愛情と情熱にあふれているからかもしれない。

本州からは、マニアコンペティターの清水智史さん、憧れの美人クライマー安達苗穂子さん、抜群のセンスでメキメキと力を上げている越友宏さんの3名のトップアスリートのお仲間に入れていただけることになった。清水さんとは初対面。ブログではマニアックなギアに対する知識や激しいトレーニングを紹介している方なので緊張したが、お会いしたらとてもソフトな方でほっとした。今回の旅は、清水さんの細やかなアレンジにすっかりお世話になる。 同じフライトを予約して、羽田で合流。札幌経由で旭川へ向かう。

北海道上空は良い天気だ。
はじめての旭川空港。温度計は…実際はこれよりもすこし気温低いような気がするけど。 清水さんが手配して下さった格安のレンタカー。 かの有名な旭川秀山荘に立ち寄ってから、カムイコタンへ向かう。左方向に見える岩肌がそうかな、と話しながら手探りで進む。 橋には既にトレースがばっちりついていた。 ひたすらトレースを進んで行く。 目前に大きな岩場と準備中の皆さんの姿が!前日から北海道入りしている、大好きなコンペティターの大前夫妻が既に登っていた。かなり本気なクライマーカップルで、いつも神々しいものを感じる。 準備の合間にフィギュアフォーの練習をするクライマーもあり。 トップロープをお借りして、思い思いに取り付く。清水さん、安達さん、越さんはいい感じで上部まで突破していた。私はドライに慣れるのに良いという細かいホールドを繋げるスラブ系のルートを登ったあと、ハング越えがあるM9のアペに取り付くがハングを越えられず。すぐにパンプしてしまう。 夕方日が暮れるまで遊んで下山。途中うわさの滑り台ルートから下りる人もあったが滑落のような勢いで滑る姿を見て、早々に一般ルートをとった私。ドライのルートでいっぱいいっぱいなので遊ぶ余裕なし。 すっかり日が暮れて登山口に到着。 そのまま、車で移動して奈良さんのとっても素敵なご自宅へ移動。木のぬくもりあふれる噂のお家だ。軒先にはもちろんボードが設置されている。本州からの参加者は、シュラフ持参にでお世話になる。 夜は近くのお食事処へ連れて行ってもらう。 焼き鳥やそばやいろいろなものがむちゃくちゃ美味しいお店だった。本当に驚いたのは、奈良さんに勧められて食べたかけそば!北海道の居酒屋でわざわざそばを食べる…半信半疑だったが、びっくり。価値のある逸品だった!また食べたい。話題は、日本のアイスコンペが開かれなくなった今、今後の方向についてなど。来年は韓国に行くとか行かないとか…?はじめてへ社の社長ともお会いすることができて感激した。写真はうまい焼き鳥。背景を飾っているのは、イケメン+最強クライマーの吉田さん(焼き鳥にピンを合わせてすみません…)。
食後は奈良さんの家に戻り夜遅くまでクライミング談義に盛り上がるクライマーたち。激しいトレーニング話にはただただ圧倒される。最強の奈良さんでも、ひとり黙々とトレーニングをするのはつらいこともあるらしい。それだからこそ、奈良さんは仲間づくりを大切にしてきたのだろうし、強い仲間を増やしていけたのかもしれない。やっぱり情熱と愛情があるのだ。底抜けのやさしさと、強烈な負けじ魂が共存しているような感じ。スケールがでっかいなあと思う。なんてカッコいいんだ!!!
2月13日(日) 予報を覆して、良い天気となった日。この日、明らかに普段山登りしないよね…?と思われる若い人たちも沢山集まって60人以上が集まった。受付を済ませ、貴重なトポをもらう。 今日のスケジュールはパウチされて木にかけられている。 地元の山岳会の人たが揃って協力をしてくださっていて、まるでお祭りのようだった。前夜からテント泊で準備してくださった方々も。暖かいお汁粉や雑煮が振る舞われて、めちゃくちゃ美味しかった!やさしさが身にしみるようだった。本当に強い人たちは、やさしいのだと思う。やっぱり北海道は暖かい。 レンタルのギアなども揃えられて、老若男女、経験の差もなく思い思いのルートに取り付く。生まれてはじめてドライルートに取り付くという人も(多分それが大多数)、結構みんな上部まで登ったりしていて、すごいなあと思う。私も、積極的にルートに取り付いてパンプするまで登ることにした。ハマりそうになると、地元のクライマーの方からのアドバイスがあったり。うれしかった。 しかし、ドライルートのリードって…。今回はすべてトップロープを設置してくださっているので気楽に取り付いているけれど、これをリードで登る緊張感といったらどうだろうと想像してしまった。 途中、奈良さん自らのドライツーリングの解説や吉田さんのデモンストレーションなど。トップアスリート自らの解説に真剣に聞き入る参加者たち。 また、暗くなるまで登りつくして下山。 奈良さん吉田さんに心から感謝して、一緒にむちゃくちゃ美味しいお米と魚の定食を食べてお別れ。

ひきつづき、この日は、層雲峡の麓まで移動してこれまた清水さんが探してくださったひとり3000円の温泉宿 銀泉閣に宿泊。相部屋だが、キレイで広くて100%かけ流しの素敵な宿だった。さすが。
2月14日(月) この日も天気良し。有名な銀河の滝の前で写真撮影。いつか登ってみたいなあ。 夜の便で帰京予定のため、あまり時間なし。パラグーを目指して進む… しかし、手書きのトポの位置関係がなかなかつかめずに、行きつかない私たち…。ああでもない、こうでもないとルートを探す。
昨日お会いした環境省の地元レンジャーをしている井上さんに偶然お会いしてアプローチがわかる。越さんの臭覚が正しかったことが判明。ラッセルをしてやっとパラグーに到着した。 清水さんリード。かなり慎重に登っている。かなりきわどいリードで突破。手に汗握ってしまった。悪そうだし、垂直だし、あれだけのルートを突破するのは、登攀能力もさることながら精神力がなければできないなあと思う。登り方を見ていても葛藤を感じたし、イケイケなだけじゃない慎重さがあった。続いてトップロープで越さん、安達さん、もちろん美しい登り。でも、それなりにしょっぱかったと言う。そして、私はなぜか最後にロープを回収しなければ!という責任を感じて、時間がない中、なりふり構わずなんでもありの引き上げまで動員してとにかく自分の力一杯の速さで上まで抜ける。終了点についたら、腕はパンプしまくっていたが、とにかく早く回収しなければという思いで、必死でロープを手繰り、懸垂用にセットして下る。はー。あれほどのパンプを未だかつて味わったことがなかったかも。登攀の詳しい状況は清水さんのブログを参考にしてください。 飛行機の時間があるので装備をブチ込んでさっさと下る。が、さらなる難関が待ち構えていた!駐車場に止めてあった車がなんとバッテリーがあがってしまっていたのだった。必死で近くの国道を走る車に助けを求める。運よく止まってくれる親切な車があり、なんとかバッテリーを戻すことができた。

刻々と迫る飛行機の出発時刻…。いろいろな方法をシュミレーションするも、ある時点で、これはもう間に合わないということで、チケットキャンセルと買い直しの手配を電話で行いつつ飛行場へ。かなり痛い状況となってしまった。

それでも、今回のメンバーの楽しさは底抜けで、終始笑いでお腹が痛くなるほどだった。特にムードメーカーの安達さんの存在は大きかったのだと思う。清水さん、越さんも本当に本当に素敵なのだった。ありがとうございました。楽しすぎました(笑)。

メンバーに感謝し、またいつか一緒に旅ができたら楽しいだろうなあと思いながら帰路につく。

本当にみなさん、ありがとうございました!

1 comment:

shimizurod said...

北海道ツアーレポ拝見いたしました。こちらこそ大変お世話になりました。また機会がありましたらぜひ宜しくお願い致します。Shimizu