24 April 2011

富士山

4月24日(日) ケイさんと予定していた不帰の雪稜は、天気大荒れのためキャンセル。温泉アタックでもいいよね、と言っていたけれど、車に便乗させてもらう予定だった別ルートを狙うホンモノのクライマーたちはもちろんこの天気で現地まで行く理由はないので行かないことになった。天気は徐々に回復の兆しだったので、日曜日だけでもどこか行こうかと相談。以前からお会いしたいと思っていた素敵な女性クライマーの方が富士山に向かうということで、2人で便乗させてもらうことになる。天気は回復傾向にあるとはいえ、強風が予測されたので、無理しないで行こうねということで出発。23日(土)夜出で富士山へ。夜は道の駅でテントを張り宿泊。初めてお会いするユッキーさんは、思った通りとても素敵な方ですぐに打ち解けうれしかった。翌朝馬がえしまで車で入り、吉田口から登り始める。3.11の地震により倒れたと思われる灯篭など多数あり影響の大きさを目の当たりにする。登るにつれて根雪がツルツルに氷化している個所が多くなり、私たちは早々にアイゼンに切り替えてさくさく進むことにした。佐藤小屋を超えたあたりから、冷たい風と、突風など。「富士山というとトレーニングのイメージが強い(学生時代から毎年雪上訓練に来ていたためだ)」と私が言うと、ケイさんは「私はトレーニングに何をしているのかと良く質問されるけれど、自分の中にはトレーニングの概念はない」という。どんな山でも本番なんだ、と。良く考えると私の場合は逆で、どんな山でも次へのステップというか、常にトレーニングをしているような気持ちでいることに気づく。雪の時期に吉田口から登るのは久しぶりだ。富士山にトレーニングに来るときは1人が多いので、御殿場口から登るのがほとんど。御殿場口は吉田口に比べて傾斜が緩く、1人でもそれほど怖くないというのが理由なので、吉田口はやはり緊張感がある。七合五尺の鳥居をくぐると風が強くなってきた。時折突風もあり、頂上は雪炎が舞っている。3人で話し合い、ここで折り返し下った。

2 comments:

climbery said...

私も、「未来」の目的のために「今」が手段になりがちな人間だけど(そもそもそうでなかったら、からっぽになれることにそれほど喜びを見いだせないかも)、私にとっては登山という行為が唯一、「今」=目的になれることがある行為だったので、ハマったのかも。

Masami 恩田真砂美 said...

おお、なんだかレベルの高い話になってきた!フローの研究者でもあるユミの言う「今」=目的のレベルは、また一段上の話なのではないだろうか。もともとユミは徹底した未来指向であり(目的設定と集中力の高さが卓越している)、その指向性の中でみつけたフローが登山だということだから。私からは計り知れない、凝縮したものをそこに見ているんだろうなあと思うんだよね。コメントありがとう!